インドにいると、様々な情報が入っている。それを自分のメモがてら少しずつブログにしていきたい。
Vortexは安価で農村に根ざしたATMを開発した会社だ。
もともとの発想が面白い。貧困を削減するために、金融サービスを村の人たちがうけれるようにすることを考えていた。例えばローンとか保険とかである。保険に入っていれば、お父さんが亡くなったとしても生命保険がおりて一家は何とか暮らしていけるかもしれない。しかし、村の人たちには「信用」がない。したがって、金融サービスをうけようとしても、審査が通らなくて落ちてしまう。と同時に、ちゃんとした審査をすると、村までスタッフがいって調べて・・・としているとコストがかかる。
そこで、村の人たちと金融機関にtransaction(何らかの取引)をまず発生させることを考えた。お金を預けたり政府からの補助金を受け取ったり、という取引を繰り返すことで、信用を蓄積することができる。信用が蓄積されたら、さらに高度な金融サービスをうけることができる。
そのためにATMをつくるという発想に至った。村にATMがあればそこでtransactionを発生させることができる。ATMといえば都市にあって、日本だったらコンビニにあるイメージ。それが、インドの村にATMをつくるという発想がすごい。
村のATMだから、頑丈じゃないといけない。また、電力が不安定だからバッテリー機能が必要だ。場合によっては、ソーラーパネルを併設する。電気の使用量自体も限界まではらしたという。また、クーラーがないので、機械の熱があがって壊れてしまう可能性がある。そこで、気温が50度まであがったとしても稼働するようにした。また、村のしわくちゃの汚れた紙幣も受け取ることができように工夫されている。これらの機能がありつつ、村の人たちの使用する単価を考えると格安でつくらないといけなかった。
一度、つくったものを実験して村の人たちに使ってみてもらったところ、女性から「暗証番号だと不安だわ」という声が聞かれた。よくよく話を聞いてみると「男性が勝手にお金をおろして使い込んでしまう」という主張だった。そこで「生体認証」も組み込んだ。
味のある音楽が流れるのでご注意ください
このATMにより起きたインパクトは金融サービスの話だけではない。政府の補助金を直接受け取ることも可能になった。インドでは、貧しい人たちに政府が仕事を供給することが義務とされているのだけれど、これまでそのお金は、代表者(例えば村長)が遠い都市までいき、みんなの分を大量に受け取り、それを配布していた。不正がおきるリスクも高いし、また、現金を大量に持ち運ぶので危なすぎる。しかし、いまはATMで直接それぞれが受け取れるわけだ。
これまで、タタ系のベンチャーキャピタルや、IFC(世界銀行系)等が投資をしている。インドだけではなく他の国にも進出しているそうである。
CEOのおじさん。
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