現在推進しているコミュニティーファクトリー事業ですが、
直接の運営から手を引き、ファクトリーの生産物を買い、
小売店に販売するという生産者と小売店を結ぶ役割をかものはしは担います。
また、同時に、隣の地域でファクトリーを建設する方針です。
理由としては、以下の二点です。
1)現在のファクトリーはある程度、運営が安定化してきており
かものはしが直接運営にタッチする必要性が減ってきたこと
2)同時に、ローカルNGOのWPと共同で運営してきましたが、役割分担が
あいまいであり、運営上の混乱が多く、役割分担をはっきりさせた
方が効率的であること
11月末時点で契約が切れますので、12月以降は取引関係が基本となります。
商品を購入することを通じて支援します。また、その他、生産/運営に関する
アドバイスを行う、追加的に「識字教室」「ワークショップ」などの小規模支援を行うことも
想定しています。
取引関係に関しては、品質が一定以上で、価格が一定以下の場合のみ取引します。
(つまり普通のビジネスと同じということです。)それでは
立ちゆかなくなることがありますが、基本的には商業ベースでの関係を保つことで、
運営がよりレベルアップしていく、逆に甘えさせれば甘えるだけ成長が遅くなる、と考えます。
ただし、本当に立ち行かなくなった場合の諸策は別途考えていく方針です。
実際問題として、立ち行かなくなり可能性も十分あると思います。
これらのことについて、またこの期間に学んだことについては「報告書」
という形であらためて整理していきたいと考えています。
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2)についてもう少し説明します。
以前も経営ノートに記述しましたが、ローカルNGOの財務構造が背景に
あります。ローカルNGOは国際機関や先進国のNGOからの資金提供を受けて
実行をする形になっています。
これは、ローカルは現場に明るく実施が強い、インターナショナルは
資金をもち戦略をもったプロジェクトが可能、という得意分野を考えての
役割分担です。
しかし、この関係性は緊張関係をもってこそ成立します。
というのは、ともすればローカルNGOはお金をもらうためにプロジェクトを
提案することになりかねません。現在の組織を維持・発展させるために、
資金提供をする先進国のNGO・機関に受けがよいプロジェクトを提案します。
逆に先進国のNGO・機関は「現地をよく知っている団体だから、
うまくやってくれるだろう。彼らが言っていることが正しいだろう」と考え、
資金提供をしてしまいます。
こうして受益者不在のプロジェクトが成立してしまいます。ローカルNGOは
現場ではなく、資金提供者のほうを向いて仕事をすることになります。
こうならないためには、資金提供者が資金の使い道を「現場レベル」でチェック
していく必要があります。しかし、実際にはなかなか行われていない、あるいは
たまに現地に訪れても、「見破れない」といった状況が生まれています。
このようなローカルNGOの財務構造の問題がある中で、かものはしは
「資金は一部提供にとどめ、むしろ人材を提供し、現場で一緒に活動していき」、
そして、「寄附金に依存せず、自立した収益源をもっていくよう努力する」
プロジェクトを推進していました。
当初は、WPは資金不足だったため、かものはしの提案に乗り気でした。
しかし、途中から大きな資金提供者が現れた結果、そのようなストイックで
けちで厳しいかものはしのやり方は「not easy」 「not comfortable」
だとして敬遠されたこともありました。
またWPにはWPのポリシーがあります。総論レベルで考え方が一致していても、
実務レベルに落としていくと考え方が対立することもありました。
たとえば、「いぐさマット」などの在庫が著しく増えるのでは?という予測が
立ったとき、かものはしは簡単なトレーニングで出来る他の仕事をワーカーに
提供しようと考えましたが、WPはそれには反対でした。
こうしたことを考えていくと、生産がある程度できるようになった今、生産面は
WPに任せ、かものはしは販売面を担当するほうが効率的だと考えるに至りました。
最後になりますが、かものはしのミッションは児童買春・人身売買を撲滅することにあり、
その根本にある貧困を削減することにあります。その達成のために
コミュニティーファクトリー事業に取り組んでいます。そのことをしっかり
見据えて日々、現場での運営に汗を流していきたいとおもいます。
これからも応援をよろしくおねがいします。
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