カンボジアにおけるセックスワーカーはほとんどが女性ではあるけれど、
児童買春(特に15歳未満)の場合は、少年の被害の割合が多くなる。
とあるNGOでのミーティングで共有された情報を今日は書きたい。
このNGOは、児童買春をしていると疑わしきケースを調査し、証拠を集め、警察
とともに摘発している。事例をたくさん共有してもらえた。
摘発時の写真も見せてもらったが、非常に生生しかった。
とても勉強になったし、とてもよいNGOだと感じた。
1)「男が男を愛する」ことは裁判所も信じなかった
カンボジアでは当初、こんなことがありえるとは信じられていなかった。
外国人が少年を性的に搾取していたケースでは、警察も裁判所もそんなことが
あるはずではない、と信じてくれなかったそうだ。
(とはいえ、カンボジアはゲイが多い気がする)
2)買い手側の戦略の変化、
また、近年摘発の増加に伴い、買い手側も戦略を巧妙にしてきている。
たとえば、シングルマザーに近づき、結婚したいとほのめき、実は、その息子が
狙いであった、といったようなケースだ。
3)買い手側の人数の変化は?
子どもを買う人はカンボジアから少なくなっているのですか、と聞いてみたとこ
ろ、”なんともいえない”といった。しかしながら、”疑わしき事例は、以前よ
りも増えているのが現状”とのこと。長期滞在型ではなく、1週間〜1ヶ月間の短
期滞在型の搾取が増えているっぽいということであった。
4)課題
カンボジアでのセックスワーカーは女性がマジョリティということもあり、少年
に対するケアをする組織というのは少ない。いま、そのことが問題になっている。
彼らが摘発して、少年を保護しても、その少年を保護できる施設がないのだ。
そのため、そのままストリートに戻してしまう。そうすると、また被害にあった
りといった問題がある。
2009年4月29日水曜日
2009年4月22日水曜日
2009年4月19日日曜日
問題の現状認識
NGOが事業を創っていくとき、大事なことの一つに、現状認識がある。
解決しようとしている問題が、どのような問題であり、どうすれば解決できるの
か、そもそも介入する必要性があるのか、それをまず整理しなければならない。
一番やってはいけないことは、NGOの組織として存続するために、問題を過度に
ひどく捉えてしまうことだ。
組織が組織である以上、自己生存のためにそういう風なエネルギーをもってしま
う。
それを抑止し、組織のための組織ではなく、ミッションのための組織であるため
には、やはり現状の認識がとても大事だ。
さて児童買春問題の現状認識というのはなかなか難しい。
理由は、社会の闇にひそむ問題だからだ。
たとえば買春宿に潜入調査しようとするとき、危険にあうリスク、警察に逮捕さ
れるリスクなどがある。そもそも、女性が潜入することは不可能だ。
大事なことはなんだろう。
1)少しでもよいから実際に買春宿の現場を調査する
時として危険を伴う。したがって、大規模にやることは難しい。小規模な調査に
とどまった場合、入った場所、シチュエーション、誰が行くか、によって調査内
容あるいは印象が異なってきてしまう。
しかしながら、現場を見に行って肌感で知ることは大事である。最初のころは危
険であるから、といった理由で訪れることをしていなかった。それをすごく反省
している。
私自身は何度か、10歳前後の子どもが売られている買春宿に行ったことがある。
年齢がもっと上の女性が売られている場所には何十回と訪れた。
女性たちが和気藹々としているところもあった。帰ろうとしたときに「なぜ私を
買ってくれないのか」と14-5歳の子どもに哀しい目で聞かれたこともあった。
2)この問題が起きる構造要因を考える
直接的にこの問題の推移(たとえば、現状で××人が被害にあっている)をみる
のは難しい。そこで、その問題の背景を分析することでその推定が可能である。
たとえば、この問題がおきる要因は
・女性側(売り手側)の「貧困」「無知(たとえば詐欺にあう)」
・買い手側の「欲望」
・それを斡旋する業者の「ビジネス的メリット」
・それを許す社会/政府の「性に対する価値観」や「法律」
といったように分析できる。それぞれがどのように推移しているのか、というこ
とを調査することは、やりやすい。
例)
買い手側の欲望:
ただ単に性行為をするだけではなく、よりきれいな人間とよりよい状況で、時と
して擬似的な恋愛感情を持ちつつ、関係性を持ちたいと最近は考える人間が増え
た。
これは、経済成長を続けた結果、ある程度、精神的にも金銭的にも余裕が出てき
ていることが背景にある
そのため、従来の「置屋」と呼ばれる、女性が置かれており、すぐさま性行為を
する場所ではなく、キャバクラのような店のほうが流行している。
そこにおいては女性側が常に即、性行為を強要されるのではなく、拒否権をもっ
ていることもある。
つまり女性側の”強制度”は下がっている。
(女性側の性的な価値観の変化、”置屋”タイプのわかりやすい場所は警察に目
をつけられやすい、といったこともこの変化の理由の一つだ)
3)考えすぎない、行動することが大事。
分析・調査はきりがない。ある程度のところで行動してみることも大事だ。行動
することで見えてくることがある。
まったくあてずっぽうで活動していてはだめだけれど、方向性が見えているので
あれば、それに向けてまず一歩を踏み出してみることが大事だ。
なぜなら、いまも被害にあっている子どもたちがいるからだ。
解決しようとしている問題が、どのような問題であり、どうすれば解決できるの
か、そもそも介入する必要性があるのか、それをまず整理しなければならない。
一番やってはいけないことは、NGOの組織として存続するために、問題を過度に
ひどく捉えてしまうことだ。
組織が組織である以上、自己生存のためにそういう風なエネルギーをもってしま
う。
それを抑止し、組織のための組織ではなく、ミッションのための組織であるため
には、やはり現状の認識がとても大事だ。
さて児童買春問題の現状認識というのはなかなか難しい。
理由は、社会の闇にひそむ問題だからだ。
たとえば買春宿に潜入調査しようとするとき、危険にあうリスク、警察に逮捕さ
れるリスクなどがある。そもそも、女性が潜入することは不可能だ。
大事なことはなんだろう。
1)少しでもよいから実際に買春宿の現場を調査する
時として危険を伴う。したがって、大規模にやることは難しい。小規模な調査に
とどまった場合、入った場所、シチュエーション、誰が行くか、によって調査内
容あるいは印象が異なってきてしまう。
しかしながら、現場を見に行って肌感で知ることは大事である。最初のころは危
険であるから、といった理由で訪れることをしていなかった。それをすごく反省
している。
私自身は何度か、10歳前後の子どもが売られている買春宿に行ったことがある。
年齢がもっと上の女性が売られている場所には何十回と訪れた。
女性たちが和気藹々としているところもあった。帰ろうとしたときに「なぜ私を
買ってくれないのか」と14-5歳の子どもに哀しい目で聞かれたこともあった。
2)この問題が起きる構造要因を考える
直接的にこの問題の推移(たとえば、現状で××人が被害にあっている)をみる
のは難しい。そこで、その問題の背景を分析することでその推定が可能である。
たとえば、この問題がおきる要因は
・女性側(売り手側)の「貧困」「無知(たとえば詐欺にあう)」
・買い手側の「欲望」
・それを斡旋する業者の「ビジネス的メリット」
・それを許す社会/政府の「性に対する価値観」や「法律」
といったように分析できる。それぞれがどのように推移しているのか、というこ
とを調査することは、やりやすい。
例)
買い手側の欲望:
ただ単に性行為をするだけではなく、よりきれいな人間とよりよい状況で、時と
して擬似的な恋愛感情を持ちつつ、関係性を持ちたいと最近は考える人間が増え
た。
これは、経済成長を続けた結果、ある程度、精神的にも金銭的にも余裕が出てき
ていることが背景にある
そのため、従来の「置屋」と呼ばれる、女性が置かれており、すぐさま性行為を
する場所ではなく、キャバクラのような店のほうが流行している。
そこにおいては女性側が常に即、性行為を強要されるのではなく、拒否権をもっ
ていることもある。
つまり女性側の”強制度”は下がっている。
(女性側の性的な価値観の変化、”置屋”タイプのわかりやすい場所は警察に目
をつけられやすい、といったこともこの変化の理由の一つだ)
3)考えすぎない、行動することが大事。
分析・調査はきりがない。ある程度のところで行動してみることも大事だ。行動
することで見えてくることがある。
まったくあてずっぽうで活動していてはだめだけれど、方向性が見えているので
あれば、それに向けてまず一歩を踏み出してみることが大事だ。
なぜなら、いまも被害にあっている子どもたちがいるからだ。
2009年4月15日水曜日
2009年4月14日火曜日
一ヶ月ほど
この一ヶ月ほど大変忙しかった。
ブログを更新できないほどではないけれど、いろいろなことがあると、かえって
どう書いていけばいいのかわからなくなる。
また、骨折をした。
現在、カンボジア正月であり、今日はいわば大晦日だけれど、部屋でひっそりと
過ごしている。骨折よりも擦り傷により、赤チンをつけるのが痛くて痛くてたま
らない。
沢木の「凍」という本を読んで、山登りできつかったり、指切断後の治療がつら
いのをよみ、自分はまだましだな、とおもうようにしている。
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