世界遺産にならない”世界遺産”トンレサップ湖。
この湖の下には原油があるといわれています。
実際に試掘をすでにしています。
仮にここが世界遺産に認定されると、採掘は難しくなります。
オイルが漏れて、生態系を破壊するからです。
そういうこともあってか、なくてか、
首相フンセン氏は”仮に世界遺産になった場合、この流域で暮らす100万人の
人が漁業をできなくなってしまう。だから世界遺産にはしない”と発言を
専門家が集まる会議でしたそうです。
(世界遺産になっても、一部は漁業が禁止になりますが、
大部分は漁業は継続できます。)
うまく石油と自然を両立することを考える必要があります。
さらに問題があります。違法漁業の存在です。
トンレサップ湖は、近年大型魚が圧倒的に減ってきたといわれています。
それは、乱獲したためです。そのため、違法漁業を禁止していますが、
実効性がありません。
違法漁業とは、たとえば、一画を策で区切り、ポンプで水を全部干上がらせる
ような手法です。一週間ポンプを回し続けて干上がらせることもあります。
そうなれば完全に生態系が破壊されるわけです。
これらの漁業は、政府の高官の懐と結びついているので、
取り締まるのが困難であります。
るしなというNGOのマツモトさんは、この取締りを行政と協力してやっています。
違法漁業を見つけると、それを壊したり取り締まるのです。
なので、現地の有力者とめっちゃ喧嘩しています。
訴訟されそうになったり、活動を妨害されたり、メディアに捏造記事を
書かれたりです。生命の危険もあるそうです。
今回、マツモトさんの案内で、バードサンクチュアリに入ったのですが、
ボートを貸し出す業者があまりおらず、貸し出してもらうため、
非常に時間がかかるなどの嫌がらせを受けました。
「このトンレサップ・メコンの生態系は、どんな企業でも
どんな国際機関でも、創り出すことは不可能だ。
この生態系を維持して、この恵みを壊さないようにしていくことが
とても大切だ」とおっしゃっていました。
短期的に、漁獲収穫高をあげていかないといけないという現地の人の生活と
その後ろのほうにある汚職の問題があるのでなかなか難しいですが、
その現地の構造を少しずつ変えていく戦略をもって活動するそうです。
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